2016年11月9日カテゴリー:

平成28年度修学旅行

「自分の中の物差しを増やそう」

教頭 河手 由美香
11月に、基地問題に関する2年生のディベートに参加させていただきました。様々な観点から基地の是非について意見が交わされました。自分の考えの根拠となるデータをしっかり調べ、チームワークよく質問や意見を繰り出していました。多様な価値観があり、その中で自分がどんな考えを持つのか、自分と違う価値観の人とどう歩み寄るのか、また、どうやって自分の考えを理解してもらうのか。そして、それを具体的にどのような行動に移していくのか……。21世紀を生きるみなさんにとって大切な学びがそこにありました。
自分の中にたくさんの物差し(=物事を評価・判断するときの基準)を持つことで、ものの見え方、感じ方、そして、考え方が変わってきます。
学び、体験し、出会っていくことの一つ一つが、みなさんの中に物差しを増やしていきます。
教室での学びは、現実の社会とどう結びついていて、どう生きるのか、また、現実の社会で体験したことを、どうやって自分の頭と心に入れて自分を大きくしていくのか、沖縄への旅で、そんなことを考えながら、物差しをまた増やしてほしいと願っています。

 

「Don’t think so much, just feel! 」

2年次主任 小笠原 宏
いよいよ高校生活のメインイベントといっても良い修学旅行が近づいてきました。以前お話ししましたが、私にとっては7回目の沖縄になります。おそらくみなさんの中にも沖縄に行った人は少なくないでしょう。しかし、旅行とは誰と一緒に行くのか、そして、何歳で行くのかで全く変わったものになります。高校生という多感な時期に、同じ仲間と一緒に旅行できるのは、人生で一回しかありません。この貴重な旅行を思い切り満喫して欲しいと思います。
この旅行を通じてみなさんにお願いがあります。それは”Don’t think so much, just feel!”ということです。みなさんはこれまで事前学習で、沖縄の気候、自然、歴史など様々なことを学んできました。特に、先の大戦によって甚大な被害を負った沖縄戦についてや現在も依然として解決の目処が立っていない基地問題についても十分学び、考えてきたと思います。だから、今度は心で感じてください。南国独特の体にまとわりつくような空気を、目の前を通り過ぎるジンベイザメの大きさを、そして、沖縄に生まれたというだけでかけがえのない命を奪われた人達の想いを。さあ、心の扉を思い切り開いて旅へ出発しよう。

 

「Reveal our potential. 」

修学旅行実行委員長 鈴木 彩乃
高校生活において最初で最後の宿泊学習である修学旅行。日々勉強や部活動に追われて忙しい西高生にとって、随分と前から楽しみにしてきた行事です。そんな修学旅行まで、あと指折り数えるほどとなりました。
修学旅行を楽しむことはもちろんですが、事前に学習してきた「平和」については皆で真剣に考えていきたいと思います。沖縄にはきれいな海や豊かな自然、伝統文化があり、現在は年間を通して多くの観光客で賑わっています。しかし、沖縄の歴史を振り返ってみると、琉球王国の消滅、沖縄戦、アメリカからの独立運動などの壮絶な過去があります。きっとそこには私たちが想像している以上の悲しみや苦しみがあったはずです。このような過去を持つ沖縄に実際いける機会はそう多くありません。普段は見せない好奇心と行動力を発揮し、自分が観て聞いて感じたことを大切にする旅にしていきたいと思います。
先生方や旅行会社の方、そして両親、私たちの修学旅行を支えてくれるすべての方への感謝の気持ちを忘れずに、楽しむときは全力で楽しむ、やるときはやるといった西高生のスタイルで、この4日間を忘れられないものにしていきましょう。

 

修学旅行のしおり

 

修学旅行1日目

いよいよ待ちに待った修学旅行です。
星の瞬く寒い朝でしたが、先生方に見送られ、羽田空港へ向かいました。

 

バスの中では楽しい企画で盛り上がり、空港に到着しました。
ロビーで添乗員さん,看護師さんが紹介され,昼食のお弁当が配られました。
3時間のフライトを終え、那覇空港に到着すると、むしむしとした南国の空気感がありました。

 

美ら海水族館では「黒潮の水槽」のジンベイザメに圧倒されました。貴重な餌付けの様子を見ることができました。

 

水族館を出ると、南シナ海の水平線に沈む夕日がとてもきれいでした。

 

 

修学旅行2日目

班別研修では、マリン体験とカヌー体験に多くの生徒が参加しました。カヌー体験の前には、沖縄の自然について貴重な講義を受けることができました。

 

地元のタクシー運転手さんと一緒にあちらこちらと1日動き回りました。ホテルに戻り、先生方の顔を見てホッとしました。

 

夕食までのひととき、ホテルのプライベートビーチで波の音を聞きながら過ごしました。

 

素敵なホテルで、友達と一緒に食べる夕食は格別でした。

 

修学旅行3日目

クラス別研修の1日。沖縄の自然環境を学び、これまで見たこともないような、美しく幻想的で長い鍾乳洞を歩きました。地上に出たときのソフトクリームはおいしかった。

 

平和祈念公園、ひめゆりの塔、糸数壕、米軍基地などをクラスの仲間と巡りました。
沖縄戦について、平和について、沖縄の抱える問題について、ひとりひとりが何かを感じ学ぶことができました。

 

修学旅行4日目

修学旅行も最終日。ホテルを出発し、最後のクラス別行動。

 

世界遺産の首里城では,御開門の儀式を見ることができました。首里城の赤い色は、とても鮮やかでした。

 

首里城見学を終え、最後のブルーシールアイスクリームをぺろり。

 

いよいよ沖縄から山梨へ帰ります。おみやげと素敵な思い出を抱えて,飛行機に乗り込みました。
羽田空港から外に出ると、いつもの寒さ。

 

小瀬スポーツ公園駐車場に時間通り到着し、3泊4日の楽しく有意義な修学旅行は終了しました。